先生は1958年、金沢市に十代・大樋長左衛門先生(現日本芸術院会員・文化勲章受章)の長男として生まれました。
アメリカで陶芸の基礎を学び、帰国後本格的に大樋窯での作品制作をスタートし、以来20余年間新しい伝統美の創造を目指し建築やデザインなど様々な芸術分野を手がけ、常に広い視野で創作に取り組んでおられます。
伝統に身を預けながらも広く海外でも活躍をされている先生は、先人と向き合うことで革新を続けてきた大樋焼の歴史、海外との交流により発展してきた日本の文化に目を向けられ、お茶の精神にも通じる「対話」の中に、今の時代に求められる新たな制作の原点を見出されておられます。
今展では様々な「対話」に思いを寄せ制作した茶碗、水指や花入、力強いフォルムの祭器「尊崇」、中国雲南省に伝わる東巴(とんぱ)文字を文様にした皿や陶額など、今の思いを込めた渾身の作品を多数出品いたします。
大樋年雄「対話の個展」“2012 OHI TOSHIO TOKYO EXHIBITION: Commune.”
期間:4月11日(水)~17日(火)
場所:6階 美術画廊
※最終日は午後4時閉場
日本橋高島屋
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