高島屋：松本陽子展～約束の色～

現代日本を代表する画家として第一線で活躍を続けている松本陽子先生。東京藝術大学油画家在学中より抽象絵画の制作をはじめた先生は60年代後半にニューヨークへと渡ります。そこで当時わが国ではほとんど知られていなかったアクリル絵具との出会いにより以降、水彩の軽やかさと透明感を活かした独自の抽象絵画のスタイルを確率します。
無意識の深奥の存在として選ばれる色彩、画面上で反芻する水と筆の軌跡、そこに偶然の出現を捉え表現される「ピンク」の絵画は松本の代表的なシリーズ作品として高い評価を得ております。近年は意識的な存在の色である「緑」を用いた油彩の作品制作にも精力的に取り組み、また新たな方向性を見出しております。
今展では90年代以降の代表作に油彩の新作を加えた焼く20点を一堂に展観いたします。