オーストリアの最後の皇妃といわれているエリザベートは、その美貌と悲劇的な生涯で、本国オーストリアのみならず、日本でもたびたびミュージカル等で取り上げられるなど、馴染みの深い欧州貴婦人の一人です。
19世紀末、ヨーロッパ随一の美貌と謳われたエリザベートは、名門ハプスブルク家の皇帝フランツ・ヨーゼフに見初められ、わずか16歳で嫁ぎ、オーストリア皇后になります。故郷のバイエルンで自由奔放に育ったエリザベートにとっては、ハプスブルク家の古いしきたりが支配する宮殿の日々は、受け入れがたいものでした。その心の隙間を埋めるように、若さと美を追い求め、豪華絢爛な暮らしに身を投じていきます。愛し合いながらもすれ違ってしまう夫との仲や、最愛の皇太子ルドルフの自殺など、様々な悲劇が彼女を襲います。過酷な運命は、最後には彼女自身にも及び、スイスのジュネーブで、イタリア人の無政府主義者の手で暗殺されてしまいます。
本展では、ウィーン・ミュージアム、シュテファン寺院博物館、クロイスターノイブルク修道院博物館などが所蔵する、愛用の宝飾品、衣装、家具、絵画などエリザベートゆかりの品々、約120点を一堂に展覧いたします。特に肖像画にも描かれている愛用品「星の髪飾り」が日本で初公開されることが注目を集めています。華やかさと哀しみが背中合わせだった宮殿生活を彩った品々で、「シシィ」の愛称で親しまれた絶世の美女、皇妃エリザベートの波乱に満ちた生涯を振り返ります。
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日本橋三越本店
東京都中央区日本橋室町1-4-1
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