AGAとは
AGAとは「AndroGenetic Alopecia」の略称で、男性の薄毛や脱毛を意味する男性型脱毛症を指しています。
俗な言い方では若ハゲとも呼ばれており、発症すると額の生え際や頭頂部の毛髪が徐々に抜けたり細くなったり等丈夫さを失って最後には地肌が見えてしまうのが主な症状です。
現在1000万人以上の男性の悩みとして広く知られており、一度発症すると適切なケアをしなければ進行していきます。
その適切なケアとは原因を知る事で行えるものです。
AGAの原因
AGAの原因は大まかに5つの要因に分けられます。
最も発症の原因とされる男性ホルモンに未だ研究が進められている遺伝、そして自律神経に影響を及ぼす睡眠とストレス、それに毛髪の栄養素にダメージを与える飲酒と喫煙です。
もちろんこれらを改善させたとしても育毛剤や低出力レーザー治療、植毛など本格的なAGA治療と比べたら微々たるケアと言えます。
けれどもAGAを進行させないためにも、その微々たるケアさえも求められているのが適切なケアの一環です。
1.男性ホルモン
男性ホルモン、それは現在確認されているAGAの原因のなかでも最も多いのは男性ホルモンことテストステロンが挙げられます。
正確には、このテストステロンが5αリダクターゼという変換酵素によって生まれ変わったジヒドロテストステロンのせいです。
男性が成長していくうえで欠かせないホルモン
このジヒドロテストステロンは男性が成長していくうえで欠かせないホルモンであるものの、それは思春期までとされています。
思春期、特に胎児の頃は性器の正常化という働きがありますが、大人になればニキビや前立腺の肥大を引き起こす原因です。
ジヒドロテストステロンが発毛を妨げる
AGAにおいてはヘアサイクルを乱し、結果的に発毛を妨げる要因になっています。
そんなジヒドロテストステロンを生み出している原因は実は男性ホルモン以外の原因も深く関わっているのです。
2.遺伝
遺伝もとい男性ホルモンに関わっている5-αリダクターゼという酵素は体質として個人差があります。
要するに人にとって極端に少ない人もいれば多い人もいるわけです。
アンドロゲンレセプター
他にもアンドロゲンレセプターという男性ホルモン受容体が敏感な性質は遺伝しやすく、そのためAGAは遺伝すると昔から囁かれています。
遺伝子検査や検査キット
遺伝とAGAの明確な因果関係は研究中であるものの、その性質を調べるための遺伝子検査や検査キットは一般的に使用可能です。
クリニックでも検査は行えますが、自宅でも行える検査キットは存在しています。
3.睡眠
睡眠はストレスと同様に自律神経のバランスに深く関わっています。
自律神経が乱れると・・・
自律神経が乱れると血流が悪くなり、毛髪に欠かせない栄養素が足りなくなって結果的に薄毛になっていくわけです。
睡眠時間を確保できれば
逆に言えば睡眠時間を確保できればAGAの原因が取り除けられるうえにストレス解消にもなります。
4.ストレス
ストレスはあらゆる病気をもたらす原因ですが、AGAにおいては自立神経を乱すうえに睡眠不足をもたらす要因です。
苛立ちや不快感によって睡眠不足になり、それが続くと心身ともに健康を損なってしまいます。
つまるところストレスフリーの生活をしておく事がAGA改善の近道です。
5.飲酒・喫煙
飲酒・喫煙、これらは適度な量であれば飲酒と喫煙は問題ありませんが、喫煙は血流の悪化や余分な皮脂の分泌をもたらします。
活性酸素が原因
これは喫煙がもたらす大量の活性酸素が原因で、この際に活性酸素を分解するために大量の亜鉛が用いられているからです。
育毛に必要な亜鉛が消費されてしまう
亜鉛は育毛に欠かせない栄養素なので喫煙のために消費してしまうと、結果的に増毛しなくなります。
アルコールの過剰な摂取
またアルコールの過剰な摂取は健康な髪をつくる栄養素そのものを破壊する効果があるため、飲酒と喫煙が合わせればヘアサイクルどころか細胞自体が大変です。
これらの対策にはタンパク質や亜鉛といった髪にも体にも良い栄養素が満載な食事を摂取し、出来る限り運動をして健全に過ごすようにすることが大切です。